心療内科・精神科について

「なんとなくつらい」気持ちでも
お気軽にご相談ください
心の不調や変化に気づいた時、一人で抱え込まず、まずは話してみることから始めてみませんか。
当院では、心療内科・精神科として、患者さんとの対話を大切にした診療を行っています。不眠や気分の落ち込み、職場・家庭でのストレスなど、日常の中で起こるさまざまなお悩みに対応いたします。
また、加齢にともなう記憶力の低下や性格の変化、ご家族との関係性に関するご相談もお受けしています。一人ひとりの生活背景や価値観を大切にしながら、そのかたに合ったペースで向き合う診療を心がけています。
こんな症状でお悩みのかたは
ご相談ください

元気がなく
気分の落ち込みが激しい

疲れはあるが
ほとんど寝付けない

突然息苦しくなる
ことがある

イライラすることや
感情的になることが多い

特定の行動や確認を
繰り返してしまう

頭痛やめまい、吐き気が
数日も続いている

無気力で
やる気が出ない

人前に出ることに
不安や恐怖を感じる
主な疾患
うつ病
誰しも、仕事や人間関係などでつらい経験をした時には、気分が沈んだり、やる気が出なかったりすることがあります。ただ、そのような状態が長く続く、一日を通して気分が上がらない、興味や関心が持てないなどの状態が続く場合は、うつ病の可能性も考えられます。
早めの対応によって生活の質を守ることにもつながりますので、心の状態に不安を感じたらご相談ください。
CONSULTATION こんな場合はご相談ください
- 最近、気分が落ち込みやすくなったと感じる
- 以前楽しめていたことに興味が持てなくなった
- なんとなくやる気が出ない日が続いている
- 朝、起きるのがつらくなってきた
- 食欲が落ちた、または過食気味になっている
- 寝つきが悪い、眠りが浅い、早朝に目が覚める
- 集中力が続かず、仕事や家事に支障が出ている
- 自分に価値がないと感じてしまう
- 人と会うのが億劫になってきた
- 漠然とした不安感や焦りを感じることがある
不眠症
「寝つきが悪い」「夜中に何度も目が覚める」「朝早く目覚めてしまう」など、睡眠に関する悩みは多くのかたが経験します。ストレスや生活リズムの乱れ、体調、環境の変化など、さまざまな要因が影響していることがあります。
慢性的な睡眠不足は日中の集中力や気分の低下にもつながりますので、改善の糸口を一緒に探していきましょう。
CONSULTATION こんな場合はご相談ください
- 布団に入ってもなかなか寝つけない
- 夜中に何度も目が覚めてしまう
- 朝早く目が覚め、その後眠れなくなる
- 眠っているはずなのに疲れが取れない
- 日中に強い眠気やだるさを感じる
- 寝不足の影響で仕事や家事に集中できない
- 寝る直前までスマートフォンやパソコンを使っている
- 心配ごとや不安が頭から離れず眠れない
- 睡眠薬を飲んでいても効果を感じにくい
- 生活リズムが乱れていて改善できない
パニック障害
突然、強い動悸や息苦しさ、めまいなどの症状に襲われ、不安や恐怖感に包まれるなど、そんな発作的な体験が繰り返される状態をパニック障害といいます。身体症状の強さから重大な病気を疑って受診されることもありますが、検査では異常が見つからないことも少なくありません。
生活の中で回避行動が増えたり、不安で外出がしづらくなったりする前に、まずはご相談いただくことが大切です。
CONSULTATION こんな場合はご相談ください
- 急に動悸や息苦しさに襲われることがある
- 胸が苦しくなって、このまま倒れてしまうのではと感じる
- 電車や車、人混みの中で不安になることがある
- 発作の不安から、外出や人と会うのを避けがちになっている
- 呼吸が速くなったり、めまいやふるえが出ることがある
- 発作の原因がわからず、同じ状況を避けるようになった
- 体に異常はないと言われたが、不調が続いている
- いつまた発作が起きるかと不安で落ち着かない
- 美容院や歯科など、密室に入るのが怖いと感じる
- 「気のせい」と言われるが、自分ではコントロールできない
不安障害
理由がはっきりしないのに強い不安に襲われたり、心配ごとが頭から離れなかったりする状態が続くと、生活にも支障が出てきます。不安障害には、全般的な不安が強いケースや、特定の状況・対象に対して過度な恐怖を感じるケースなどがあり、動悸や息苦しさ、落ち着きのなさといった身体的な症状を伴うこともあります。
日常生活に影響が出始めたと感じたら、早めの対処が大切です。どのような不安があるのか、一緒に整理していきましょう。
CONSULTATION こんな場合はご相談ください
- 特に理由がないのに不安や緊張を感じることが多い
- 心配ごとが頭から離れず、ぐるぐる考えてしまう
- 人前に出ると極度に緊張してしまう
- 胸がドキドキしたり、息苦しくなったりすることがある
- 常に落ち着かず、そわそわしてしまう
- 不安から眠れない日が続いている
- 人と会ったあとに「変なことを言ってしまったかも」と気になる
- 苦手な場面を避けることが多くなった
- ちょっとしたことでも過剰に反応してしまう
統合失調症
「誰かに見られている気がする」「考えがまとまらない」「音や声が気になって仕方がない」など、現実とのつながりが薄く感じられる状態が続くことがあります。統合失調症では、幻覚や妄想、思考や感情のまとまりにくさなど、さまざまな症状が現れることがあります。
早期に適切な対応を行うことで、日常生活を安定して過ごせる可能性が高まります。症状が軽い段階でも、気になることがあればご相談ください。
CONSULTATION こんな場合はご相談ください
- 誰かに見られている、監視されているように感じる
- 自分の考えが外に漏れている気がする
- 存在しない声が聞こえることがある
- 一人言や独り笑いが増えてきた
- 考えがまとまらず、会話がかみ合わないことがある
- 以前に比べて無気力になり、日常生活に関心が持てない
- 表情や感情の動きが乏しくなったと周囲に言われる
- 急に疑い深くなり、周囲との関係がうまくいかない
- なにかに支配されているような感覚がある
- ご家族や周囲のかたが「以前と様子が違う」と感じている
双極性障害(躁うつ病)
気分が落ち込む時期とうらはらに、急に気分が高ぶって活動的になる「躁状態」が見られることがあります。ハイテンションになったり、怒りっぽくなったり、衝動的な行動が増えるなど、周囲が気づく変化もあれば、本人にしかわからない内面の変化もあります。うつ症状だけに注目されがちですが、気分の波が大きいと感じるかたは、双極性障害の可能性も含めて診察することが大切です。
CONSULTATION こんな場合はご相談ください
- 気分が落ち込む時期と、妙に元気になる時期が交互にある
- ハイテンションな状態が続き、周囲がついていけない
- お金や時間の使い方が極端になることがある
- 睡眠時間が少なくても元気に動き続けてしまう
- 話し方や行動が急に早口・多動になる時がある
- 気分が高まる時期にトラブルや衝動的な行動が増える
- 気分の変化が大きく、人間関係に影響が出てきた
- 抑うつの治療をしても効果が出にくいと感じている
- 家族や職場の人に「別人のようだ」と言われたことがある
- 気分の波に振り回されて、自分らしく過ごせないと感じる
適応障害
新しい環境への変化や強いストレスが原因で、気分や行動、体調に変化があらわれることがあります。仕事・学校・家庭など、ストレスの要因は人それぞれですが、その状況にうまく適応できないことで心身のバランスを崩す状態を適応障害と呼びます。
早い段階での気づきとケアが、回復への近道になります。ストレスの感じ方に不安があるかたもお気軽にご相談ください。
CONSULTATION こんな場合はご相談ください
- 環境の変化にうまくなじめず、気分が落ち込んでいる
- 職場や学校に行くことがつらくなってきた
- 仕事や人間関係のストレスで涙もろくなった
- 体調が優れず、病院でも原因がわからないと言われた
- 食欲や睡眠のリズムが乱れてきた
- 気分の浮き沈みが激しく、イライラしやすい
- 無理に頑張ろうとして、かえって疲れてしまう
- 心身の不調が続き、普段の生活に支障が出ている
- 「自分が弱いだけ」と感じて誰にも相談できずにいる
- 環境が変わってから、不調が続いていると感じる
社交不安障害
人前で話すと極端に緊張してしまう、人と接することに強い不安を感じる――そのような症状が日常生活や仕事に影響を及ぼしている場合、社交不安障害が関係していることもあります。動悸や発汗、震え、思考が真っ白になるなど、身体にも症状があらわれることがあります。
「緊張しやすい性格」と片づけず、困りごととして扱うことで、適切な対応がしやすくなります。
CONSULTATION こんな場合はご相談ください
- 人前で話す時、極度に緊張して声が震えてしまう
- 見られている気がして、動作や話し方に自信が持てない
- 発表やプレゼンの場面になると、頭が真っ白になる
- 手汗や動悸、ふるえなどの身体症状が出る
- 恥をかくことへの強い不安から、人との接触を避けてしまう
- 会話のあとに「変なことを言ってしまったかも」と何度も思い返してしまう
- 人前で食事をするのが苦手で、外食を避けている
- 人混みや公共の場で落ち着かなくなってしまう
- 自分が他人にどう見られているか常に気になってしまう
- 不安の強さが日常生活や仕事に影響を及ぼしている
強迫性障害
「戸締りや火の元が気になって何度も確認してしまう」「何度も手を洗ってしまう」など、繰り返しの行動を止められない場合や、そのような傾向が日常生活に支障をきたしている場合、強迫性障害の可能性があります。考えたくないのに頭から離れない「強迫観念」と、それに基づく行動「強迫行為」が特徴で、周囲からは理解されにくいこともあります。
一人で抱えず、専門的な視点からのアドバイスを受けることが回復への第一歩となります。
CONSULTATION こんな場合はご相談ください
- 戸締まりや火の元が気になって何度も確認してしまう
- 手洗いや掃除を繰り返さずにはいられない
- 頭の中で同じ言葉や数字を唱えてしまう
- 不安を打ち消すための行動に多くの時間を費やしてしまう
- 自分の行動で誰かを傷つけていないかと極端に気になる
- 頭では「やりすぎ」とわかっていてもやめられない
- 確認や儀式的な行動がないと落ち着かない
- 身の回りを左右対称や特定の順番に整えないと不安になる
- 周囲から「気にしすぎ」と言われてつらい思いをしている
- 日常生活や人間関係に支障が出るほど強迫的な行動がある
発達障害(ASD、ADHDなど)
発達特性には、他人との距離感のとり方が苦手だったり、集中力が続きにくかったりする傾向があります。
ASD(自閉スペクトラム症)やADHD(注意欠如・多動症)は、子どものころから見られることが多いですが、大人になってから気づくケースもあります。
「周囲とうまくいかない」「いつも同じことで失敗してしまう」といった悩みがあるかたは、ご自身の特性を理解することから始めてみませんか。
CONSULTATION こんな場合はご相談ください
- 相手の気持ちや場の空気を読みづらいと感じる
- 同じミスを繰り返しやすく、指摘されることが多い
- 時間の管理や段取りが苦手で、遅刻や忘れ物が多い
- 落ち着きがなく、じっとしているのがつらい
- 興味のあることには集中するが、それ以外が続かない
- 音や光、人混みなどに過敏に反応してしまう
- 会話のキャッチボールがうまくいかず、誤解されることがある
- 一つのやり方にこだわってしまい、変更が難しい
- 人間関係がうまく築けず、孤立しやすい
- 自分の特性や生きづらさを言葉にできず困っている
自律神経失調症
なんとなく体調が優れない、疲れが取れにくい、気分が不安定…そのような不調が続く場合、自律神経のバランスが崩れている可能性があります。自律神経失調症は、ストレスや生活リズムの乱れなどが影響し、身体にも精神的にも不調があらわれる状態です。
検査をしても明確な異常が見つからないことが多いため、ひとりで抱え込みがちですが、早めのご相談が回復への第一歩となります。
CONSULTATION こんな場合はご相談ください
- 特に理由がないのに、疲れやすく体がだるい
- 頭痛やめまい、ふらつきが続いている
- 胃腸の調子が安定せず、食欲にムラがある
- 天気や気温の変化で体調を崩しやすい
- 緊張すると動悸や息苦しさを感じる
- 夜になると眠れず、朝すっきり起きられない
- イライラしたり、不安になったり、気分が安定しない
- 病院で検査を受けても「異常なし」と言われた
- ストレスが多く、体の調子までおかしくなってきた
- 自分でもうまく説明できない不調が続いている
心身症
胃痛や頭痛、動悸、息苦しさなどの身体の症状が続くものの、検査をしても明確な異常が見つからないなど、そんな時は、心のストレスが身体に影響している「心身症」の可能性もあります。仕事や家庭、人間関係など、目に見えないストレスが知らず知らずのうちに身体の不調としてあらわれることがあります。
症状だけに注目するのではなく、心と身体のつながりを丁寧に見つめながら診療を行っています。
CONSULTATION こんな場合はご相談ください
- 胃痛や腹痛が続いているが、検査では異常がない
- 頭痛や肩こりが慢性的にあり、薬を飲んでも良くならない
- 動悸や息苦しさがあるが、心臓や肺には問題がないと言われた
- 過敏性腸症候群(IBS)など、ストレスで体調が左右されやすい
- 急なめまいやふらつきが起こることがある
- 原因がわからないのに体調がすぐれない日が続く
- 緊張やプレッシャーを感じると体に症状が出てしまう
- ストレスを感じるとすぐに体に影響が出る
- 病院で「気のせい」と言われたが、症状はつらい
- 心と体、両方のバランスが崩れているように感じる
睡眠時無呼吸症候群(SAS)
「いびきが大きい」「夜中に何度も目が覚める」「日中の眠気が強い」といった症状があるかたは、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の可能性があります。睡眠中に呼吸が何度も止まり、質の良い睡眠がとれなくなることで、疲れがとれないだけでなく、高血圧や心疾患などのリスクを高めることもあります。
ご家族に指摘されて気づくケースも多く、早めの検査や治療が健康維持のために重要です。
CONSULTATION こんな場合はご相談ください
- 就寝中にいびきが大きく、呼吸が止まっていると指摘された
- 夜間に何度も目が覚めて、眠りが浅いと感じる
- 朝起きた時に頭痛やだるさが残っている
- 日中に強い眠気があり、仕事や運転に支障をきたしている
- 睡眠時間は確保しているのに疲れがとれない
- 集中力や判断力が落ちてきたと感じる
- 首まわりが太くなった、体重が増えてきた
- 高血圧や糖尿病があり、医師から睡眠を指摘された
- 無呼吸を心配して寝つきが悪くなってきた
- パートナーのいびきや無呼吸が心配で、受診をすすめたい
診療の流れ
1 ご予約
「受診してみようかな」と感じた時は、お電話もしくはWEB予約にてご予約をお願いいたします。
当院では初診のかたのご予約も毎日承っております。気になることがある場合は、どんな小さなことでもかまいません。どうぞお気軽にご相談ください。
2 ご来院・問診表の記入
ご予約いただいた日時に合わせてご来院いただきましたら、受付にて保険証・お薬手帳・各種医療証・紹介状をご提出ください。自立支援医療などの医療証をお持ちのかたは、あわせてご持参ください。受付後は、問診表へのご記入をお願いしております。すべてご記入いただかなくても、わかる範囲で構いませんのでご安心ください。
ご来院時にお持ちいただくもの
- 健康保険証
- マイナ保険証
- 各種医療証
- お薬手帳
- 他院からの情報提供書(お持ちの場合)
3 予診・診察
診察では、現在の症状やこれまでの経過、生活環境などについてお話を伺います。(初診:30分~1時間前後、再診:10分前後)
検査結果やお話の内容をもとに、患者さん一人ひとりに合った治療プランをご提案いたします。必要に応じて検査や臨床心理士によるカウンセリングも実施いたします。なお、診察の際に詳しくお聞きすることがありますが、答えにくい内容やお話ししたくないことがあれば、どうぞ遠慮なくお伝えください。
4 お会計・処方箋受け取り
診察が終わりましたら、受付でお会計をお願いいたします。お薬の処方がある場合は、処方箋をお渡しいたしますので、お近くの調剤薬局にてお薬をお受け取りください。
ご不明な点がありましたら、受付までお気軽におたずねください。
よくあるご質問
どのような症状があると受診したほうがよいですか?
気分が落ち込む、不安が強い、眠れない、食欲がない、やる気が出ないなど、日常生活に影響が出てきたと感じたら、早めにご相談ください。
「このくらいで受診してもいいのかな」と迷われる場合も、まずは一度お話を伺わせていただきます。
精神科や心療内科を受診するのは初めてで不安です。
はじめての受診では緊張される方も多くいらっしゃいます。当院では、安心してお話しいただけるよう、できるだけゆっくりと時間をかけて診察を行います。お困りのことや、話したくないことがあれば無理に話す必要はありませんので、ご自身のペースでお越しください。
家族が受診を嫌がっています。本人抜きでも相談できますか?
はい、ご家族のみでのご相談も受け付けております。
ご本人の様子について心配なことがあれば、医師が状況をうかがい、対応のしかたや受診へのつなげ方についてアドバイスいたします。
高齢の親のことで相談したいのですが、認知症以外の相談もできますか?
はい、可能です。
老年精神科では、認知症に限らず、不安やうつ、不眠、意欲低下、感情の不安定さなど、高齢のかたに多くみられる心の不調についても幅広く対応しています。ご本人が話しづらい場合は、ご家族からのご相談だけでも構いません。
学業や仕事が忙しくて気分が不安定です。受診してもよいでしょうか?
はい、もちろんです。
心療内科・精神科では、ストレスや疲労、人間関係の悩みなどが原因で気分が落ち込んだり、集中力が続かなくなったりする症状にも対応しています。「がんばっているのにうまくいかない」「朝起きるのがつらい」と感じたら、それは心のサインかもしれません。忙しい日常の中で無理を抱える前に、どうぞお気軽にご相談ください。